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第11回日本CNS看護学会が本学で開催1300人が参加!


2024年6月8日本学池田キャンパスにおいて、第11回日本CNS(専門看護師)看護学会が開催されました。大会長は本学看護学部前澤美代子教授(がん看護専門看護師)で、テーマは「今こそ、専門看護師の真価を示すときVerification of the value of certified nurse specialist」でした。専門看護師とは「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を活用し、実践・コンサルテーション・調整・倫理調整・教育・研究を行う者」のことです。専門看護師になるには、日本看護系大学協議会から認定された大学院を修了し、実務研修後に日本看護協会の審査を受けて専門看護師の資格を取得します。現在、専門看護師は3245名が全国で活躍し、本大学院看護学研究科においても、急性・重症患者看護、在宅看護、慢性疾患看護、感染症看護、がん看護、精神看護の分野で多くの専門看護師を輩出しております。

学会の開会に先立ち、本学の早川正幸学長(前日本放線菌学会会長)から祝辞をいただきました。大会長講演では、医療が直面する課題と働く人の価値観は変化し、多様性の重視が求められていること、各分野の専門看護師が看護の質の向上に貢献していること、一方、専門看護師の課題は、①専門看護師数が増えていない、②専門看護師教育課程のある大学院入学者の減少、③教育課程(教員)の不足、④専門看護師の資格人手試験受験者と更新者の減少、⑤臨床現場において専門看護師の活動がわかりにくいなど多角的な課題があり、今、専門看護師は岐路に立たされている。この転換期の舵取りは俯瞰した柔軟な捉え方とスピード、エネルギーが必要であることが述べられました。

セッションは、成人の学習理論を基盤にしたリフレクションや戦略的思考(コロラド大学版)、日本看護協会副会長の山本氏による専門看護師の課題と展望、事例研究、エビデンスなど専門看護師の成果につながる内容でした。このほか、交流集会や災害支援についての特別企画、ポスターセッションが行われました。ナーシングサイエンスカフェでは、高校生や大学生と専門看護師との交流の場がありました。運営においては50名ほどの学生ボランティアに協力いただき、参加者から「受付の学生の対応が丁寧でよかった」「会場係の学生の対応が気持ちよく、すばらしかった」「アロマサークルの学生のハンドマッサージで癒された」という好評価をいただきました。

全国各地からの対面参加の来場者は600名で、リモート参加者700名と多くの方に参加していただき、盛会に終わりました。

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