令和6年4月、大学院「人間福祉学研究科」の開設を申請中!
山梨県を取り巻く地域課題、地域の要望、本学に寄せられる専門職からの期待等を踏まえ、新たに、人間福祉学研究科人間福祉学専攻修士課程の開設を申請しています。
人間福祉においては、子ども虐待への対応が非常に重要になっています。虐待やネグレクトという不適切な養育環境は、子どもにトラウマ性障害やアタッチメント関連障害など、複雑な心理・精神的問題や行動上の問題をもたらします。また、虐待傾向のある親の多くが、自分自身が幼少期に虐待を受けて育つなど、深刻な精神的問題を抱えています。こうした子どもや親たちに適切な支援を提供するためには、この問題に対する相談員・支援員等のソーシャルワーカーや保育者・教員に高度の専門性が求められています。
そのため、この大学院では、多面的なアプローチからの学修・研究活動を通して分野横断的に探究し、問題解決に向けた実践力や連携力を高めること、また、スーパービジョンを含めた実践・演習科目等を活用して、理論と実践を高次元で統合する力を持った人材を幅広く養成します。
1.子ども家庭福祉分野において、虐待・ネグレクトが子どもに与える心理的・精神医学的影響及び虐待を生じる親・家族の心理社会的特徴に関する専門的知識を有し、虐待相談業務や子どもへの治療的養育、心理的ケアを担当できる高度な技能を有する人材
2.子どもの保育・幼児教育の分野において、虐待・ネグレクトを受けた子どもや虐待傾向を有する親・家族の心理社会的特徴に関する専門的知識を有し、保育所・認定こども園等を基盤とした子ども及び家族への支援を提供できる高度な技能と実践力を有する人材
3.ソーシャルワークの分野において、虐待・ネグレクトを受けた子どもや虐待傾向を有する親・家族の心理社会的特徴に関する専門的知識を有し、保健、医療、教育などの諸機関、多職種と連携し、虐待リスクのある子ども・家庭を支援するための包括的支援体制を構築できる人材
また、令和5年6月県議会において、山梨県知事は山梨県立大学の人間福祉学研究科人間福祉学専攻修士課程の設置申請について次のように述べています。
「ふるさと強靱化」の第四として、人々の生活環境の強靱化を図ります。
結婚から、出産、育児まで寄り添い、「子育て」を孤立させない切れ目のない支援や、誰一人取り残されることのない包摂性のある社会づくりのための措置を講じることとします。
人々の生活環境の強靱化に向けては、先ずは、現在進行形で厳しい環境に苛まれている子どもたちの救済強化に向けた取り組みが求められます。
しかしながら、全国的に児童虐待の相談対応件数が増加の一途をたどっており、その背景にある社会問題も多様化していることから、児童相談所や市町村等の体制強化に加え、子ども家庭福祉に関わる職員の専門性の向上を図ることが急務です。
児童虐待の対応において中心的な役割を担う人材を養成するため、県立大学に子ども家庭福祉大学院を設置することとし、令和6年4月の開学に向け、先般、認可申請を行ったところです。
4月には、こども家庭庁の小倉大臣に面会して、国の取り組みに沿う、全国初となる先駆的な大学院であることを説明し、運営に対する支援を要請して参りました。
この大学院の設置を通じ、山梨県、そして我が国全ての子どもが安らかに、健やかに育つ環境の構築に、本県が大きな役割を果たして参ります。
<県ホームページはこちら>
さらに、山梨県立大学への子ども家庭福祉の大学院について、議員からの質問に対して、次のように答弁しています。
この大学院では、
・児童虐待対応を主軸としながら、子どもへの理解、ソーシャルワークなどの講義や演習によって、高度な専門性を培う
・現場実習での学びと、学術的な学びの循環によって、経験と理論を併せ持った、より質の高い実践力を養う
・現場職員の資質向上を図る指導力や、関係機関との連携強化を図る調整力も培い、現場を先導していく人材として養成する
・要請された人材については、県内の各現場で中心的な役割を担い、その知見を周囲に広めることで、県全体の虐待への対応力を向上させる
人間福祉においては、子ども虐待への対応が非常に重要になっています。虐待やネグレクトという不適切な養育環境は、子どもにトラウマ性障害やアタッチメント関連障害など、複雑な心理・精神的問題や行動上の問題をもたらします。また、虐待傾向のある親の多くが、自分自身が幼少期に虐待を受けて育つなど、深刻な精神的問題を抱えています。こうした子どもや親たちに適切な支援を提供するためには、この問題に対する相談員・支援員等のソーシャルワーカーや保育者・教員に高度の専門性が求められています。
そのため、この大学院では、多面的なアプローチからの学修・研究活動を通して分野横断的に探究し、問題解決に向けた実践力や連携力を高めること、また、スーパービジョンを含めた実践・演習科目等を活用して、理論と実践を高次元で統合する力を持った人材を幅広く養成します。
1.子ども家庭福祉分野において、虐待・ネグレクトが子どもに与える心理的・精神医学的影響及び虐待を生じる親・家族の心理社会的特徴に関する専門的知識を有し、虐待相談業務や子どもへの治療的養育、心理的ケアを担当できる高度な技能を有する人材
2.子どもの保育・幼児教育の分野において、虐待・ネグレクトを受けた子どもや虐待傾向を有する親・家族の心理社会的特徴に関する専門的知識を有し、保育所・認定こども園等を基盤とした子ども及び家族への支援を提供できる高度な技能と実践力を有する人材
3.ソーシャルワークの分野において、虐待・ネグレクトを受けた子どもや虐待傾向を有する親・家族の心理社会的特徴に関する専門的知識を有し、保健、医療、教育などの諸機関、多職種と連携し、虐待リスクのある子ども・家庭を支援するための包括的支援体制を構築できる人材
また、令和5年6月県議会において、山梨県知事は山梨県立大学の人間福祉学研究科人間福祉学専攻修士課程の設置申請について次のように述べています。
「ふるさと強靱化」の第四として、人々の生活環境の強靱化を図ります。
結婚から、出産、育児まで寄り添い、「子育て」を孤立させない切れ目のない支援や、誰一人取り残されることのない包摂性のある社会づくりのための措置を講じることとします。
人々の生活環境の強靱化に向けては、先ずは、現在進行形で厳しい環境に苛まれている子どもたちの救済強化に向けた取り組みが求められます。
しかしながら、全国的に児童虐待の相談対応件数が増加の一途をたどっており、その背景にある社会問題も多様化していることから、児童相談所や市町村等の体制強化に加え、子ども家庭福祉に関わる職員の専門性の向上を図ることが急務です。
児童虐待の対応において中心的な役割を担う人材を養成するため、県立大学に子ども家庭福祉大学院を設置することとし、令和6年4月の開学に向け、先般、認可申請を行ったところです。
4月には、こども家庭庁の小倉大臣に面会して、国の取り組みに沿う、全国初となる先駆的な大学院であることを説明し、運営に対する支援を要請して参りました。
この大学院の設置を通じ、山梨県、そして我が国全ての子どもが安らかに、健やかに育つ環境の構築に、本県が大きな役割を果たして参ります。
<県ホームページはこちら>
さらに、山梨県立大学への子ども家庭福祉の大学院について、議員からの質問に対して、次のように答弁しています。
この大学院では、
・児童虐待対応を主軸としながら、子どもへの理解、ソーシャルワークなどの講義や演習によって、高度な専門性を培う
・現場実習での学びと、学術的な学びの循環によって、経験と理論を併せ持った、より質の高い実践力を養う
・現場職員の資質向上を図る指導力や、関係機関との連携強化を図る調整力も培い、現場を先導していく人材として養成する
・要請された人材については、県内の各現場で中心的な役割を担い、その知見を周囲に広めることで、県全体の虐待への対応力を向上させる
※人間福祉学とは、社会の発展によって必然的に生じる社会問題の解決を目標に、法制度の制定や改変を中心に社会変革を進める社会福祉学を基盤とし、一方でその社会に属する人々の心理および精神保健等への視点を持ちながら個々人のウェルビーイングの向上に寄与しようとする学問領域です。